夏が過ぎて()
光る波のなかに 君の笑顔が写る 砂浜に残した 君と僕の足跡 今は 今は決して過ぎ去らないと コバルト色の海に叫んだ日々 だけど 夏は過ぎて二人の言葉は 波に消されて 聞こえない 白い波の中で 君の髪がそよぐ やさしかった夏は 遠い昔の言葉 君が 今もあの日のままで 僕に笑いかけているようで 涙は 二人の足跡を濡らし 帰らぬ夏を 流して行く